●内容面
チーム戦を想定し、ドラフト制で各チームが選手を指名。対戦形式は、初年度は毎回変えた方が良い。どのコンテンツが最も人気が出るかの予測が立たない点と、同じコンテンツで行なっていった場合、再生回数などに下落の徴候が出ても打つ手がなくなる。逆転があり得る、ハラハラドキドキする展開になるというのが絶対条件。チーム全員で行うケースでは、各プレイヤーが目立つ機会が少なくなり、人気の上昇に繋がりにくいため、それぞれのチームから1人ずつ出てきて対戦する形式を多めにした方が良い(チーム内で掛け算するパターンや、多答クイズ、ボードクイズなどジャンルをそれぞれ変えるなども選択肢)。特に最初はプレイヤーを視聴者に覚えてもらう、プレイヤーのキャラ立ちが人気継続のために重要になる。
ドラフト制をとり、各企業に指名してもらう場合、各企業にクイズ関係者がいない場合は、戦力差がついてしまう可能性があるため、指名候補者の大会実績などもリストには掲載するが、もしクイズ関係者がいない場合は、クイズ関係者のアドバイザーを派遣。女性枠は1年目は要検討だが、2年目以降は設けた方が良い。プレイヤーにとってクイズの得意ジャンル・形式などもあるため、ドラフト前にどのようなクイズ形式を行うかは、予めおおまかには提示する必要がある。
⇒2年目以降、新チームが出来た際にどのようなドラフトにするかは課題(Mリーグを参考)。
●リーグ
2024年9月より始まったハンドボールのプロリーグとMリーグを合わせた形を想定。専業プロ(初年度はなし)、兼業プロ、アマから選択し、仕事を続けながらリーグに参加できる形をとる。チケット、スポンサー料、グッズ売上などもリーグで一括管理し、各チームに分配する形も想定できるが、それは反発が強いことが想定される。
クイズはアマチュア文化が根付いているので、「プロリーグ」という名称自体への一部のクイズ関係者の反発も考えられるが、その批判をうまくかわしつつ、プロリーグのような立ち位置を築いていけるかが課題。ただ若い人のトップクイズプレイヤーの間では、「プロリーグ」という名称への反発よりも興味・関心の方が大きいとも考えられる。
Dリーグのように株式会社が運営するか、BリーグやMリーグのように公益財団法人、一般社団法人が運営するかは課題。クイズでは統括組織がなく、運営スタッフがボランティア兼資金も出して大会を運営していくケースも多いことから、株式会社にすると利益目的として反発も大きいことが予想される。現状では一般社団法人がベストだが、その場合どこかのクイズ団体や企業が動かないと実現が難しい。複数の団体などから数名が責任者となり、動かしていくのが現実的。
●企業参加について
社会人の方々はリスクを負わずに開幕が確実と見るまでは様子を見ると思われるが、もしドラフト制とした場合、このイベントは確実に参加したいと考えるクイズ関係者が一定数いると考えられる。勤めている企業がスポンサーにならないと関わるのが難しく、初年度はプレイヤーも現状では専業とは考えていないと想定されるので報酬も低く、スポンサー料も低いため、4社程度であれば参戦してくる可能性は高いことが想定される。スポーツなどのように体育館、練習環境を整える必要がないことも参入しやすくなっている。
参戦企業のスポンサー料をもとにプレイヤー・作問担当者への支払い・優勝賞金を賄う。参戦企業以外にメインスポンサーなども募集。プレイヤーも専業とはまだ考えていないと考えられるので、プレイヤーへの支払いもそこまで高額にはならない予想。
●開幕時期
夏から秋にかけて。どのリーグも夏から秋にかけての開幕が多い。春は新年度が始まり、余裕がない人が多い。夏休みあたりであれば、学生の余暇時間も多く、視聴数の広がりに期待が持てる。
●配信媒体
paraviのような有料配信では、登録者数も現状少なく、1年目は配信料などが入るが、継続性を考えた際には一部の人にしか観戦されず、またそのリーグ観戦目的で登録するという段階にはまだならないと考えられるので適さない。最初はYouTubeが有力候補。Xでは長時間の動画の投稿も可能になり、収益化もできる可能性がある。X向けの拡散用の動画も用意。初年度は誰でも無料で見られる環境がないと広がらない。いかにクイズ関係者以外に見てもらえるコンテンツに出来るか。
●問題について
女性や大学生など多様な方々を入れて問題内容に偏りが出ないように作成チームを創設が理想的。クイズ作家ばかりではプレイヤーと密な方が多く、傾向も分かってしまう可能性が高い。一般視聴者の興味もひけるように、ビジュアル問題や謎解き問題も入れ、一般視聴者を巻き込むため、視聴者提供クイズも検討。
●一般広報について
著名人の参戦の有無が非常に重要になってくるため、その部分が開催の前提条件となりうる。
●動画内容
現在の大会配信動画は、当日現地に来られないクイズ関係者向けのもので見やすいものではないので、プロリーグでは異例だが、生ではなく数日後の配信も有力な選択肢。プレイヤーの心理など含めて解説者も必要なので、クイズのテンポ感では生は難しい。生ではなくても見られる点は視聴者を稼ぐうえでもメリット。2023年にクイズノックが行なったWHATの大会動画は、カメラアングルなども含めて理想的。将棋の見る将やMリーグのように、あまりクイズについて分かっていなくても楽しめる動画を作成していく必要がある。
動画の編集などは最もお金がかかる部分のため、1年目はここに費用をかけずに実験的に開催を行い、問題点などを明らかにしたうえで、2年目以降に繋げるのが現実的か。
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